交通事故・弁護士全国ネットワークには20人以上の弁護士が参加しております。参加弁護士が日々の訴訟活動の中で特に注目すべき内容等をコラムにしました。

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当ネットワークの交通事故専門知識で損保会社の低額提示をシャットアウト

2200万円(損保提示)→3000万円(自賠責)+?円+遅延損害金

 首都圏に住む主婦(事故当時56歳)が、自転車乗車中に交差点で乗用車と衝突、遷延性意識障害(1級3号)という重い後遺障害を負った事案です。当初、損保会社の弁護士が提示してきた損害額は2200万円。自賠責保険の上限にも届かない低い金額だったため、紛争処理センターに持ち込まれましたが、同センターの担当弁護士もこの金額に特段異議を唱えることはせず、時間だけが過ぎていました。そこで、途方にくれた被害者の家族が「交通事故・弁護士全国ネットワーク」に相談されたのがきっかけでした。
当ネットワークの弁護士はすぐに自賠責保険への被害者請求をおこなうようアドバイスしたところ、まもなく3000万円の後遺障害保険金が支払われました(*事故は2002年の限度額引き上げ前に発生しているためこの金額です)。この時点で、損保提示額より800万円アップしたことになり、被害者のご家族は大変驚かれていました。
 さらに、当ネットワークで事故の概要等を詳細に調査した結果、被害者は考えられないほど大きな過失を押し付けられていたことが判明。また、介護料や逸失利益もほとんど考慮されていませんでした。そこで、損害額をあらためて計算したところ、賠償額は遅延損害金別で総額8000万円を超えることが確認できたのです。遅延損害金込みでは、総額1億円をゆうに超えると思われます。たとえ加害者側の弁護士とはいえ、被害者救済のための自賠責保険を受け取る権利まで犯すことは極めて問題です。また、これほどひどい示談内容を知りながら、公平な立場で是正しなかった紛争処理センターの弁護士の能力にも大きな問題があるといえるでしょう。このことに気づいた被害者は、近いうちに紛争処理センターでの交渉をストップし、民事訴訟を提起する予定です。
交通事故の処理には、自賠責保険や任意保険をはじめとする専門的な知識が不可欠です。損保会社の言いなりに処理が進んでしまう前に、当ネットワークに相談されたことは賢明な判断だったといえるでしょう。近いうちに必ずよい判決結果を報告できると思いますのでご期待ください。

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